Z900RSのライバル!ホンダのネオクラシックCB1000FとZ900RSを徹底比較!

 ZとCB、往年のライバルともいえるカワサキとホンダの名車です。2017年に発売されたZ900RSから8年の時を経て、ついにホンダからもネオクラシック『CB1000F』が発売されました!カワサキプラザ茅ヶ崎とホンダドリーム茅ヶ崎の協力のもと、この2車種を徹底比較いたします!

目次

Z900RSとCB1000Fのスペック比較

Z900RSCB1000F
全長×全幅×全高2,100mm x 865mm x 1,150mm2,135mm x 835mm x 1,125
車両重量(装備)215kg214kg
シート高800mm795mm
タンク容量17L16L
燃料消費率 (WMTCモード値)18.8km/L17.9km/L
最高出力82kW (111PS) / 8,500rpm91kW (124PS) / 9,000rpm
最大トルク98N・m (10.0kgf・m) / 6,500rpm103N・m (10.5kgf・m) / 8,000rpm
総排気量948cm³999cm³
車両本体価格(税抜)1,350,000円~1,270,000円~

 車体サイズはほぼ同じものの、CB1000Fの方が若干幅が狭くなります。ハンドルの長さの影響かと思われますが、2026年2月に発売予定のZ900RSは815mmとさらに狭くなります。

 車重も非常に近く、その差1kg。バランスの関係か取り回しはZ900RSの方が若干軽く感じました。(ガソリンの量や慣れなども関係しますので一概にはいえませんが…)

 シート高もその差5mmですが、足つきの良さはシート形状や体格などにより変わりますので、どちらの形がご自身に合うかは実車でお試しください。筆者個人的にはCB1000Fの方が気持ち足つきが良く感じました。

 航続可能距離はZ900RSに軍配が上がります。計算上にはなりますが、タンク容量全量使い切ったと仮定して、Z900RSが319.6kmなのに対してCB1000Fが286.4km。さらに2026年モデルのZ900RSでは燃料消費率 (WMTCモード値)が20.5kmに向上しますので、計算上は348.5km走れることになります。その差は大きく62.1km、昨今の燃料費高騰のなかではZ900RSの燃費性能はうれしいですね。

 最高出力と最大トルクに関してはCB1000Fの勝利です。Z900RSもパワーアップするとはいえ116PSですので、CBには及びませんね。

 車両本体価格に関して、CB1000Fは圧巻の低価格。2025年モデルと比較すると80,000円も安くなっています。

 それではここから、それぞれの違いを深堀りしていきます。

Z900RS VS. CB1000F ①キーの違い

 好みの分かれるスマートキーですが、Z900RSはキーを回して始動するタイプ、CB1000Fはジャックナイフ式のスマートキーです。最初にZ900RSのキーのご紹介。

物理的にキーを回すタイプのZ900RS。昔ながらのメーターと相まってエンジン始動の儀式を楽しむ方には好評です。
2025年までのモデルのキーは従来の外堀式。2026年モデルは厚みが増し盗難対策も万全な内堀式になると予想されます。

 次にCB1000Fのキーのご紹介です。

CB1000Fはキーを持っていれば差し込まなくてもエンジン始動が可能なスマートキーを採用。四輪では当たり前になりつつありますが、二輪でも最近普及してきている装備です。盗難への安心感も高い装備です。
片面には高級感のあるウイングマークをあしらったデザイン。自分のバイクをどこに停めたかすぐに分かるアンサーバック的な機能も装備。

 Z900RSは複製がしやすい鍵ではありますが、しっかりとイモビライザーが搭載されています。車両とセットアップされた鍵でなければ燃料ポンプが作動せず、ガソリンがエンジンに回らず始動が出来ないようになっていますので、盗難されづらいようになっています。ご安心下さい。

Z900RS VS. CB1000F ②スイッチボックスの比較

 多機能なCB1000Fに対してシンプルなZ900RS。機能の有無も大きく違う2台ですが、スイッチボックス周りのデザインには大きな違いがあります。

 まずはZ900RS。

昔ながらのシンプルデザイン。右スイッチボックスはキルスイッチとセルスイッチのみ、セルはプッシュスタートタイプ。
左のスイッチボックスも極めてシンプル。ヘッドライトのハイロー切り替えやウインカー、ホーン、ハザードのほか、メーター切り替えとトラクションコントロール介入度設定に使うスイッチのみ。

 お次はCB1000Fのスイッチボックス。

セルスイッチとキルスイッチが一体になったスイッチ。ありがちなキルスイッチオンに気付かずエンジンを始動できないトラブルは回避できます。ハザードスイッチも右側に装備。ETCのアンテナもこちらに装備。
ヘッドライトのハイロー切り替えとホーン、ウインカーのほか各種モード切り替えやメーターの選択に使う十字キーのようなスイッチを装備。
ちなみに、ホーンとウインカーの位置がカワサキとは上下逆になっており、お互いの車種から乗り換えた方は納車時にホーンを鳴らしてしまうのはあるあるです。

 のちほどご紹介しますが、機能が多いCB1000Fは様々な選択をするためのスイッチが多く装備されています。2026年モデルのZ900RSも機能が追加されますので、それに伴いスイッチボックスも次の画像のものに変更されます。

プッシュ式のセルスイッチではなくスライド式のセルスイッチへ変更。こちらもキルスイッチ押し忘れ防止に役立ちます。
※画像のUSB電源はSEのみ標準装備されます。
クルーズコントロール等の採用によりNinja1100SXなどど同型のスイッチボックスに変更されます。

Z900RS VS. CB1000F ③ブレーキレバーとクラッチレバー

 ネオクラシックとはいえ、スポーツバイクの血統を受け継いだ両車両。マスターシリンダーは当然どちらもブレーキングの調整がしやすいラジアル式のものを採用しています。

 まずはZ900RS。

丸い別体タンク式のマスターシリンダーはニッシン製。リストバンド等でタンクを覆うプチカスタムがスポーティで人気です。
クラッチはワイヤー引きタイプ。油圧は最近あまり見なくなりました。ワンタッチでレバーの幅を調整できるダイヤルを装備しており、ご自身の手のサイズや握りやすさに応じてすぐに調整ができます。

 続いてCB1000F。

タンクの形が丸ではなく今風のデザインで角のある5角形。ブレーキ側はレバー幅の調整が出来るダイヤルを装備。
クラッチホルダーは極めてシンプルな構造。ワイヤーの遊び調整は工具が無くても出来ますが、幅の調整はできません。

 クラッチホルダーの機能や質感はZ900RSの方が良く感じてしまいます。とはいえ、カスタム部品が豊富な箇所でもありますので、グレードアップする楽しみもありますね。マスターシリンダーやクラッチホルダーはブレンボとコーケンの組み合わせやゲイルスピードが非常に人気です。

 Ninja1000SXの記事ですが、ご興味のある方はご参考に。

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Z900RS VS. CB1000F ④メーターと機能の違い

 Z900RSはシンプルなのに対してCB1000Fは多機能です。発売年度が大きく違うこともありますが、Z900RSにはABSやトラクションコントロールくらいしか電子的な機能が付いていません。またメーターデザインも大きく異なり、様々な機能があるCB1000Fはデジタルメーターを採用しています。

 まずはZ900RS。

シンプルデザインのメーター。根強いファンの多いアナログ式二眼メーター。

 続いてCB1000F

CB1000Fのロゴが表示されるオープニング画面。オーナー様からするとこういった車種ごとの特別感は非常にうれしいですね。
速度や回転数が一目で見えるメーター。様々な機能が使いやすく分かりやすいデザインです。
各種設定や機能選択が出来るメーター画面。日本語表記で分かりやすいのがありがたい。(カワサキのデジタルメーターを採用している各車種はすべて英語表記です)
お好みにあわせたライディングモードの切り替えが可能なCB1000F。機能はZ900RSと比べると圧倒的に充実しています。

 機能が多く様々な設定等に対応しているCB1000Fに対して、クラシックな車体デザインにはZ900RSの二眼アナログメーターが非常に良くマッチしています。CB1000Fは社外部品で砲弾型のメーターカバーが発売されています。メーターデザインは二眼や砲弾型がささる方が多い印象です。

Z900RS VS. CB1000F ⑤サスペンションとタイヤ、足回りの比較

 走りに直結する足回りですが、どちらも倒立フォークやモノサスといったようにZ900RSとCB1000Fは構造的に非常に近いです。

 マニアックな違いですが、CB1000Fの方がディスク径が10mm大きくなっています。Z900RSが300mmに対してCB1000Fは310mmのサイズのものを採用しています。径が大きいのでスポーティーかと思いきや、さらにマニアックなところですがディスクの厚さはCB1000Fが4.5mm、Z900RSは5mmです。リッタークラスの大型バイクは一般的に5mm~5.5mmですので、CBは少し薄めです。摩擦で熱を帯びるディスクですが、厚い方が熱容量が大きいので、厚みで見るとZの方がスポーティーといえるかもしれません。ちなみにリアディスクはZの方が10mm大きいサイズを採用しています。

Z900RSの純正タイヤはGPR-300
CB1000Fの純正タイヤはS22

 タイヤの違いですが、Z900RSのGPR-300はツーリング志向のタイヤです。CB1000Fの純正タイヤS22は比較的スポーツ志向のタイヤで、カワサキではNinja1000SXやZX-6Rに採用されていました。GPR-300も悪いタイヤというわけではありませんが、グリップ力とロングライフを両立させたS22は当時非常に評判が良く、Z900RSにもはかせる方が多くいました。しかしS22は後継のS23が2024年に発売されており、新品ではあまり見かけなくなってきたタイヤですので、初期ロットのみS22、以降は違うタイヤが採用される可能性もありそうです。

Z900RSのフロントフォーク。TENと書いてある黒い六角部分を回すことでプリロードの調整が可能。伸び側の減衰調整はマイナスドライバーでできます。カートリッジは左右どちらのフォークにも搭載されています。
右側フォークの下部には圧側の減衰調整のネジがあり、こちらもマイナスドライバーで調整可能です。
CB1000Fは片側ダンパーのSFF構造。左フォークはプリロード調整のみで減衰の調整はできません。
右のフォークは減衰の調整のみ。左右で独立した役割をになったフォークになっています。伸圧どちらもチップキャップのネジで調整可能。

 フロントフォークの構造は両車で異なり、Z900RSは左右どちらもカートリッジが入っているタイプです。対してCB1000Fは右にしかカートリッジが入っていないSFF(セパレート・ファンクション・フロントフォーク)という構造です。どちらが良いというと難しいですが、カートリッジが入っていない分軽量化にもつながっており、余分な抵抗もないので摺動性にも優れているといわれます。

Z900RSのリアサスペンション。プリロードと減衰の調整が可能。SEグレードはオーリンズを装着します。フックレンチは入りづらいですが調整はサスペンションを外さなくてもできます。
伸び側の減衰調整はマイナスドライバーで簡単に変更できます。
CB1000Fのリアサスペンション。プリロード調整はできますがZ900RSとは異なり無段階ではなく決められた溝にはめて調整するタイプ。工具を入れるのは難しそうな位置です。
減衰調整は簡単に出来る位置にあります。

 リアサスペンションの調整はZ900RSの方がやりやすそうです。とはいえ、サスペンションの調整も一度決まってしまえばあまりいじらない方も多いので、両車ともどちらが大きく性能が劣るということは無さそうです。

Z900RS VS. CB1000F ⑥デザインの比較

 近年人気が高まっているネオクラシックの中でも、コンセプトが非常に明確なのがこの2台。

 Z900RSは1973年に発売されたカワサキの名車Z1、CB1000Fは1979年に発売されたホンダの名車CB750Fをオマージュしています。相場が高騰している旧車を代表する2台ですが、元となる2台の特徴をしっかり踏襲しているデザインが人気の理由です。

画像を多めにご紹介いたします。

全体的に丸みを帯びたタンクデザインのZ900RS。「火の玉」や「タイガー」などの愛称で親しまれてたカワサキ伝統のカラーリングを毎年採用しており、当時のファンからも人気が高い。
比較的直線的なデザインが特徴のCB1000F。デビューのカラーはCB750Fでも大定番の「スペンサーカラー」で登場。大人気レーサーのフレディ・スペンサーが操ったマシンで採用された名デザインがFの伝統です。
エンジンは水冷であるにも関わらずフィンを排したデザイン。ベース車両のZ900と基本は同じエンジンとしながらもシリンダー部分は違うデザインとする拘りよう。以前はオプションパーツだった大文字のKAWASAKIエンブレムも今では標準装備。50周年アニバーサリーやイエローボールエディションではサイドカバーのエンブレムもZ1のデザインを踏襲したものが採用されました。
伝統と現代を上手く融合させたフォルムはまさにFそのもの。クラシックさを強調しつつエンジンやフレームは現代のテクノロジーで扱いやすく、旧車を維持する手間や費用を考えると最適解は現行のFといえるのではないでしょうか。ホンダドリーム茅ヶ崎いわく、注文が殺到中でお渡しもいつになるか分からないとか。
シートはどちらも当時を彷彿させるタックロール風型押しレザー。クラシカルな車体によくマッチするデザインです。

Zはカワサキプラザ茅ヶ崎でレンタル、CBはホンダドリーム茅ヶ崎でサウンド体験可能!!

 ここまでそれぞれの車両の比較と紹介をさせて頂きました。しかし百聞は一見に如かず、実際の車両を見たいという方は是非実店舗へ足をお運びください。

 カワサキプラザ茅ヶ崎ではZ900RSのレンタル貸し出しを行っています。

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 ホンダドリーム茅ヶ崎では現社を展示しており、またがったりエンジンをかけることが可能です。

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 どちらの店舗も国道1号線を挟んで向かいにありますので、ぜひ一度足をお運びください。

※ホンダドリーム茅ヶ崎店は第二第四木曜日も定休となりますのでご注意下さい。

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