こんにちは。カワサキプラザ相模原です!
本日は教習所では教わらない、バイクの給油に関してご説明させて頂きます。
オートバイのタンクにこのようなステッカーが貼ってあるのを見覚えないでしょうか。

コーションラベルと呼ばれている注意事項が明記されたものですが、
こちらの中段には下記の内容が書かれております。
【注意】
燃料タンクに燃料を指定レベルまで入れないでください。
燃料蒸発ガス排出抑制装置に燃料が流れ込み、エンジン始動不良および息付きが起こる可能性があります。
メーカーや車種によってニュアンスは異なりますが、ガソリンを入れすぎないようにとの注意書きがあります。
こちらをご説明させて頂きますと、少し前のオートバイではガソリンタンクに入っていた燃料が揮発した際の
燃料蒸発ガスを大気に放出しておりましたが、近年では環境問題の観点から揮発したガスをもう一度エンジンに送り込む装置、燃料蒸発ガス排出抑制装置(エバポレータ)が搭載されるようになりました。

Z900RSシリーズの場合ですと上記画像の部品になります。
タンクにつながっているホースから燃料蒸発ガスを画像下の長方形の箱(キャニスター)を経由して
再びエンジンに送り込まれる仕組みになっております。
通常キャニスターには揮発された気体燃料が送られるのですが、ガソリンの入れすぎにより溢れた液体燃料がキャニスターに混入してしまいますと通常より燃料が濃くなり
・エンジンチェックランプが点灯する
・プラグが被りふけ上がりが悪い、加速しない
・エンジン始動できない
・走行中にエンストする
・著しく燃費が悪くなる
などの症状が車両に発生いたします。
因みにオートバイのガソリン満タンの指標は

赤く囲われた銀色のふちから約1センチほど下が満タンになります。
ガソリンを目一杯まで入れたいお気持ちも理解できますが、
オートバイでは規定レベル以上の給油はお控え頂くようにお願いいたします。
また車種によってはキャニスターが左側についているモデルもありますので
サイドスタンドなどで停車した際の油面の動きを考慮する必要があります。
例)Ninja ZX-25Rシリーズなど


少量の燃料のオーバーフローに関してはタンクキャップのふちにある抜け穴から流れ
サイドスタンド付近にあるホースから排出されますのでご安心ください。


