国内メーカーで唯一の空冷トレールバイクとして人気のKLX230シェルパ。
北米で先行して2026年モデルが発表されましたが、Sという名の通り20mmのローダウン仕様、さらにリアホイールはチューブレス仕様に変更されました!
さてローダウン仕様といっても何がどう違うのか気になる方も多いのではないでしょうか。
また国内発売を待った方が良いのか、今購入した方が良いのか、判断が付かない方は是非この記事を参考にしてみて下さい!
KLX230 SHERPA SとKLX230 SHERPAの違い ~車両寸法編~
エンジン等のスペックは変更は無いようです。
変更点は主に車高とホイール。
シェルパSのシート高は32.5インチ=825.5mm
シェルパのシート高は845mm
約20mmのローダウンです。
ホイールトラベル量(サスペンションが伸びきったときと縮んだ時の量)は
シェルパS 前6.2インチ=157.5mm 後6.6インチ=167.6mm
シェルパ 前200mm 後223mm
最低地上高(地面から車体の最低部までの距離)は
シェルパS 8.5インチ=215.9mm
シェルパ 240mm
足付きは良くなりますがオフロードの性能はどうしても車高が高いシェルパに軍配が上がります。
KLX230 SHERPA SとKLX230 SHERPAの違い ~ホイール編~
オフロード好きの中にはリアホイールの方が気になる方も多いのではないでしょうか。
まさにセローと同じ編成、フロントはチューブタイプ、リアはチューブレスタイプに変更されました!
(最初の方はチューブで後からチューブレスになるのもまさにセローと一緒ですね…)

タイヤは変わらずIRCのGP-22で、サイズは4.10-18です。
さて、このホイールが欲しいという方には大変残念なお知らせになってしまいますが、カワサキのスポークホイールは完組品で販売されていません。
ハブ、スポーク、リムをバラバラで揃えて組み上げる必要があります。
苦労してでも手に入れたい!という方に向けて、特別にリアホイール部分の品番を公開します。
※海外仕様の部品の為つかなくても責任は負えません※
リアハブ 41034-0628-67R 28,000円×1
リム 41025-0457-WC 19,800円×1
スポーク2種類 41029-0127 41029-0128 210円×18ずつ
ニップル 41032-0026 110円×36
計59,320円(税抜き)となります。
スポークが1本単位で買えるのが責めてもの良心ですね。
バラバラのホイール組み立ては店舗によって工賃が大きく変わります。
具体的に何が変更されていてローダウンされている?
ここまでシェルパSとシェルパの寸法とホイールの違いをご説明しました。
次にローダウンされているけど具体的に何が違うのかをご説明いたします。

リアサスペンション周りの分解図より、丸を付けたリアサスペンション本体が品番が変更されています。
シェルパS 45014-0909 28,100円
シェルパ 45014-0822 30,300円
ちなみに39111のリンク自体は同一品番です。
リアサスペンション自体のがローサスペンションになっている模様です。

続いてサイススタンドです。
ローダウンをすると車高が下がる=スタンドの長さがそのままだと車体が起きすぎるケースが多いです。
シェルパS 34024-0176-67Q 4,070円
シェルパ 34024-0195-67Q 4,070円
どちらもカラーが一緒ですが品番が違います。
恐らくショートスタンド仕様に変更されているのではないかと思われます。

続いてフロントフォークです。
こちらも〇で囲んだスプリングとシリンダーの品番が違います。
インナーチューブとアウターチューブの品番は一緒ですので全長は変わらず、スプリングがソフトだったりオリフィス径の違いで縮みやすかったり、という事でしょうかね。
44026Aの部分なども同一品番ですので、フォーク自体の長さは全く変わりないと思われます。

シートは同品番です。
シート自体で高さを変えていないということが分かります。
SHERPA Sを待つべきか、今SHERPAを買うべきか
ここまででSとの違いを説明してきました。
そこでSを待つべきか、今シェルパを買うべきか。
乗り方ごとに解説します。
※あくまでも国内販売は未定の車両となりますのでご注意下さい
・オフロード走行をしたい方
圧倒的に現行のものを買うべきと言えます。
Sだと最低地上高やホイールトラベル量など、オフロードで犠牲にしたくないところが多数犠牲になってしまいます。
またリアホイールですが、現行のシェルパはチューブタイプですが、低圧でもタイヤがズレないようにするビードストッパーを装着する穴が予め空いているので、わざわざチューブレスにする必要もありません。

チューブレスのホイールにチューブタイヤを履かせることも出来ますが、ビードストッパーを入れないと低圧で走った際にタイヤが回転し、チューブを裂くことになってしまいます。
オフロードでチューブレスタイヤは一般的ではありません。
チューブ仕様の方がタイヤの選択肢も増えますので、オフロードを本格的に走る方は車高が高くチューブタイヤの現行シェルパがおすすめです。
・街乗りメインで足つきが良い軽快な車両が欲しい方
Sの発売を待つのも手です。
オフロードバイクはその車体の特性上、軽く、小回りが利く車両です。
道を間違えてしまったときのUターンや信号のストップ&ゴーが多い道だと、軽快に走れて小回りが利き、足つきが良く低速の力が強いシェルパSはピッタリの車両と言えます。
またチューブレスタイヤだとチューブのようにパンクをしてしまっても一気に空気が抜けてしまったりすることも少なく、修理もパンク修理キットで対応出来るケースもあります。
チューブタイヤはパンクしてしまうとチューブを交換する手間がありますので、パンクに対してはチューブレスの方が優れているといえます。
街乗りがメインだけどキャンプなどにも行きたい、フラットな林道にも興味があるという方は、シェルパSがおすすめです。
シェルパSが魅力的だけど今すぐ欲しい方へは
足付きが不安だけどシェルパが欲しいという方もご安心ください。
シート加工で足つきを良くするアンコ抜きと、リンクを交換するローダウンの2種類で車高を下げることが出来ます。


純正シートとアンコ抜きシートの比較です。
2cm下げたから2cm足付きが良くなるというわけではありませんが、最低地上高を犠牲にせず足付きを良くすることが出来るカスタムです。

ZETA ロワーリングリンク F4118 19,140円
30mm車高を下げることが出来ます。
Sの20mmよりもさらに10mm下げられるので、足つきはさらに良くなります。
純正と比べてフロントフォークが寝ますので、若干旋回性が悪くなります。
足付き改善は今がチャンス!SHERPA LIFEスタートキャンペーン
アンコ抜きやローダウンを検討している方に朗報!
全国のカワサキプラザ店で新車購入時に20,000円のクーポンが貰える『SHERPA LIFEスタートキャンペーン』を実施しています!

別途工賃はかかりますが、26年モデルの変更に伴う値上がり等も考えると、非常にお得にご購入頂けるチャンスです。
悩んでいた方は是非この機会に!
もちろんローダウン関係以外の部用品にもご利用頂けます。